昔から算数があまり得意じゃない.
どのくらい昔からと言うと
小学校入った時に近所の酒屋に行って.、
小銭で52円持って行って.
50円玉と交換しようとしたくらい計算ができなかった。
まあ当然こんな感じで成長していくと
学校ではひどい成績になる。
私が高校の時に、
これはひどいなあと思ったのがある。
数学の時の話である。
これは冗談でも何でもないのだが一学期で教科書が12ページしか進まなかった。
先生が出した優しさ満点のテストに、
赤点者が5人いた。
このぐらいの感じなので、
まあ数学なんてものはみんな昼寝の時間か
進学目的の生徒が真面目にのノートを取ってるだけの時間であった。
ある時先生が黒板に問題を書き
「ここにある問題これを解いた人は早く帰っていいよ! 」
といった。
授業中だというのにみんなざわついた.
こんなの初めて言われた.
「解けたらカッコイイ」「家に早く帰れる.」
そう思いドキドキした.
だがその問題というのが
小学生レベルだった。
解けないと恥ずかしい思いをする
1から100までを足すと合計いくつになる
完全になめられてる問題だった
その中で
「はい!」デカい声で返事をした勇者がいた
私の後ろにいる漢 通称 ガッツ
もちろんゴリラーマン顔 ガッツ石松にそっくりだった。
暴力的でありクラスに一人はいるであろうゴリラ的であったからそう呼ばれていた。
彼はクラスの中心人物だった。
みんなを笑わせるタイプの人間であった。
そんな彼が一番に答えた
「先生分かりました!」
「おっぱい !」
先生も期待していなかったみたいで
「ハイハイ・次」と流していた
「おいおい100から一つずつ足してって全部でいくつになるかは答えろ」
「簡単な計算だろう」
ガッツは満足してへらへらしながら席に着いた
こうなると次のボケは誰も行かないから
真面目に考え始める
隣の席のクラス一番の成績の委員長が
12345の数字を100までノートに書いていた
「それしかないか 」心の中でつぶやいた
私も良いアイデアだと思ったが.
「これって足し算じゃね」と思いました.
そして自分で考えてみるに
1+2=3
3+3=6
答えが6になるのか.
じゃあ6+4=10
10になるのか
これでは駄目だなと思い・・・先生を見ると案の定ニヤニヤしている
そんな時「ああああああああ!!」
最初の答えを思い出した.
1+2=3
3+3は6
99+ 1=100
ということは
98+2=100
これで計算出来る
私はすぐ問題を解けたがまだ皆は計算してる
普段頭いいと学校の中で言われている連中がまだ問題を解いているのを尻目に
先生の元に向かい、答えた
「計算式は」と聞かれたので
「これになるんで間違いなくこれですよね」
上に書かれた計算式を伝えたら
先生が嫌な顔で「正解だ」そう言った。
はじめて算数で褒められたような気がした
そして私はカバンを持ち5時間目だったこともあり
意気揚々と帰ることにした
帰る最中私はウキウキしていた
家に帰ると母がたまたまいて
今日のことを説明した。
もちろんそんなバカなって顔をしていた。
「隣のガッツがさあ」とか「おっぱい」など
興奮冷めやらぬ感じで説明した.。
「なんかさーガッツのあれはなくね? 」
なんてことを言ってみた。
しつこく話をする私に呆れて母が言っていた
「あんたは知らないかもしれないけど」
「あんたはガッツ石松の遠い親戚だよ」
「あんたがガッツ石松の血が入っているんだよ」
「確かだよ。ガッツ石松のお姉ちゃんが近くに住んでたしね」
俺の家には栃木の鈴木の血も入っている。
単純な私はその日から勉強を諦めて
ボクシングをはじめようとした。
だが、近くにボクシングジムがなかったため
ランニングだけ初めて
なぜか陸上部でも無いのに招待選手が来るぐらいの
マラソン大会で高校生の部
準優勝するという
不思議な脳筋な子供になった。